こんにちは。
デカチワです。
私は大手Slerにて、SE(システムエンジニア)として4年間勤めた後、システム監査人へ転職しました。
SEとして働いていれば、悩みや苦悩を抱え、SEを辞めたいと思う人も多くいるのではないでしょうか。
そんな現役SEへ向けて、私がSEを辞めた3つの理由をこちらの記事に書いています。
今回は、私がSEを辞めると決心するまでに迷ったことを5つに絞って、実体験を元にお伝えします。
この記事を読めば、現役SEだけでなく転職を考えている人に共通した迷いや不安を認識・払拭し、次のステップへ進みだせるようになります。
目次はこちらです。
それでは、順を追って解説していきます。
働きながら転職活動できるのか
「働きながら転職活動できるのか」
転職を考えている人は、誰しもまず頭によぎるのではないでしょうか。
SEと言えば激務。プロジェクトによるかもしれませんが、平均的に忙しい職業ですよね。
ただでさえ忙しいのに、履歴書書いて、一次面接、二次面接、最終面接を何社も本当に可能なのか?
当時、私もそのように考え、転職に踏み出すことを少し躊躇していました。
結論から言うと、働きながら転職活動は可能です。
ただし、ちょっとしたコツがあります。
そのコツとは、エントリーする会社を3社~5社程度に絞ることです。
シンプル The シンプル
転職では転職エージェントを利用する人がほとんどだと思いますが、エージェントの言う通りそのまま10社などの複数エントリーをしたあかつきには、地獄の日程調整が待っています。
売り手市場の場合、エントリーは通過することが大半で、面接に進む場合、エージェント経由だと断ることが容易ではありません。
多忙なSEがきちんと余裕をもって、転職活動するには、エントリーを3社~5社に絞る必要があると思います。
実際、私も3社の転職エージェントを利用していまして、やはり大量エントリーをおすすめされました。
ですが、仮に全て面接に進んだ場合、絶対に日程調整は不可能だと悟り、企業を比較して3社に絞ることにしました。
当時の私にありがとうと伝えたい・・・
戦略はシンプルで、3社に絞ってダメなら、次の3社という流れで進めるというものです。
重要なことは同時期に絞った3社は比較可能であることです。
3社とも最終面接に進んだと仮定して、もし3社とも全く職種、規模、待遇が異なる場合、比較して決めることができないためです。
このように、同時期にエントリーする比較可能な会社を3社程度に絞ることで、多忙なSEでも無理なく転職活動を進めることができます。
既婚であるため自分だけのことではない
転職した当時、私はアラサーで(今もアラサーですが・・・)、すでに結婚をしていました。
同じ境遇を経験した人であれば、イメージできると思うのですが、既婚の場合、SEを辞めて転職するということは自分だけのことではありません。
家庭の生活環境を変えてしまうことがあるからです。
このような理由で、転職をあきらめた方や無理かなと感じている方も多くいるのではないでしょうか。
こういった場合に重要なことは、転職のことをパートナーに話す前に、不安を取り除き、意思決定を促すための基準を先に提示することが不可欠です。
私の場合、SEを辞めてコンサルかシステム監査の職種を狙っていたので、SEと同じくらい多忙であることは間違いありませんでした。また、未経験なのでSEの時よりも年収が下がりスタートする可能性もありました。
「時間」と「お金」。パートナーからしたら、不安以外の何物でもないですよね。(笑)
時間も確保できて未経験なのにお金も高いなんてめったにありませんよね。
ここでトレードオフ戦法です。
「今より忙しくないかは約束できない。だけど、現職より年収が10%下がる場合は、入社しない。その上で、年収の下がり幅が10%未満でも2年以内に現職の年収を超えない場合も入社しない。転職活動しても良いかな?」
「一方は約束できないが、もう一方は約束する。」
この姿勢。これで家庭全体で転職に向かっていけます。
環境を変えるのが億劫
だれしも1度手に入れてしまったものは、そう簡単に手放すことができません。
行動経済学でいう「保有効果」や「サンクスコスト」に該当します。
努力してようやく手に入れた年収や役職、得意な人ばかりではないが時間をかけて築き上げた職場の人間関係、あなたは手放せるでしょうか?
なかなか難しいですよね。手放すことに躊躇する、それは人間に従来備わっている思考パターンです。
特に、職場の人間関係。アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーが「すべての悩みは対人関係の悩みである」と示したように、仕事における悩みNo1は間違いなく職場の人間関係と言えるのではないでしょうか。
人間関係が最悪ならば、何も悩む必要はありません。すぐ転職に踏み切れますよね。
悩ましいのは、職場の人間関係が悪くない又はかなり良い状況にある人です。
SEを辞めようと考えていた当時の私は、「職場の人間関係が悪くない」に該当していました。
もちろん、苦手な人や嫌だなと感じる人はいましたが、上司含め同僚や後輩とも上手くやっていました。
一方で、転職するとなると転職先で人間関係を築いていく必要があります。
次の上司とはうまくやっていけるのか、同僚はどういう人が多いのだろうと少し不安に思っていたのを書きながら思い出しています。
その際に、下記のように考えることで先に進むことができました。
- 一度良い人間関係を築けたのだから、環境が異なっても対応できるはず
- 仮に駄目でも、同僚や後輩であれば、すべてに好かれなくても良いな
- 勉強にもなるし、生涯で接する人の数は多いに越したことはないかも
ただし、1つだけ注意することがあります。
それは上司との人間関係です。
上司は、自分の評価者であり、権限レベルも全く異なります。そのため、上司にある程度好かれないとなかなか厳しい状況が待っていると断言できます。
上司にはある程度(行き過ぎてはいけませんが・・・)好かれるように努力する、あるいは人間としてまともな上司であるか入社前に把握するように努力した方が良いと思います。
以前、こちらの記事で転職する際の5つのリスクを書いているので、ぜひ「上司リスク」について読んでみてください。「上司リスク」を低減するための対処方法も盛り込んでいます。
転職先で期待に応えられるのか不安
これも転職あるあるですね。
誰でも転職先でやっていけるか、期待に応えられるのか不安になるかと思います。
こういった場合、2パターンの状況に合わせてた考え方があります。
- まだ転職活動をしていない人
- 転職活動で内定を得た人
「まだ転職活動をしていない人」は、転職先での仕事の難易度について検討するべきだと思います。
どういうことかと言うと、今の自分の能力と比較して、少し難易度が高い仕事ができる転職先を選定するべきだと思います。
いきなり、自分の能力と大きく乖離している会社を転職先と考えると、不安がゴーストバスターズにでてくるミシュランくらい膨らみます。
努力はいるけど達成可能な職種や仕事を転職先として選ぶべきです。そして、転職して実際に達成(通用するようになる)できたら、さらに少し上を目指すというやり方が有効です。
「転職活動で内定を得た人」は、転職先でやっていけるのか、期待に応えられるのか不安になる場合、逆転の発想で考えるべきです。
すでに内定を得たということは、「この人ならうちでやっていける」と思われた或いは思わせた人だということです。面接官にもよると思いますが、会社として採用する人の一定の基準や方向性は設けていることがほとんどです。
なので、「この人ならうちでやっていける」と思われた或いは思わすことができたことにある程度の自信を持っても良いと思います。
給与や雇用条件は説明通りなのか
これも不安あるあるですね。
大半の人が今よりも給与と雇用条件が良い転職先を検討すると思います。
で、面接の中で、給与や雇用条件を説明される機会も少なくないと思います。
重要なことは、転職先の環境が本当に説明通りなのかどうかということですよね。
「あれ、面接で聞いた昇給率じゃないな・・・」とか「あれ、裁量労働制で裁量がある職種、役職と聞いていたのに裁量ないやん・・・」など面接時に聞いていた内容と違うなんてこと、ざらにあります。
考えたみたら当たり前で、面接する側も採用ノルマが課せられているケースはありますし、人手が足りずに面接官が口説きにケースもあります。
- 転職サイトなどで口コミをきちんとチェックする
- 面接官以外の従業員と会話する機会を設ける
転職サイトであれば、OpenWorks(旧Vokers)や転職会議がおすすめです。特にOpenWorksは企業同士をチャート比較できるので、情報が視覚化され且つ比較できるため有効です。
面接官以外の従業員は、自分が配属される部門やグループ内の人間が適切ですね。
実際に会ってみて、自然な流れで疑問に思っていることを答え合わせしてみましょう。
コツとしては、言葉だけでなく表情や雰囲気を観察することです。
囲い込みのための刺客ということも十分ありえます。
事件は会議室で起きているのではない、現場で起きているんだ!というスタンスでいきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私がSEを辞め、転職する上で迷ったことは、下記の5つでした。
- 働きながら転職活動できるのか
- 既婚であるため自分だけのことではない
- 環境を変えるのが億劫
- 転職先で期待に応えられるのか不安
- 給与や雇用条件は説明通りなのか
あなたはいくつ当てはまりましたでしょうか。
全く当てはまらなかった、ある程度当てはまった人、両方いると思います。
ですが、これだけは言わせてください。
きっとあなたはうまくいく。
応援してます!それでは、このへんで。最後まで読んでいただきありがとうございました。