こんにちは。
デカチワです。
今回は独学で資格を取得したいと考えている、独学初心者に向けて、
独学に必要な技術(テクニック)について解説していきます。
先に進む前に、なぜあなたは独学という選択をするのか、独学のメリットや問題点を下記の記事で解説していますので、読んでいない方は一読した上でこの記事を読み進めてください。
読了済の方は読み飛ばしてください。
あなたは「独学のコツ」と聞いた時に何を思い浮かべますか?
「集中して勉強する」、「定期的に復習する」など何をするのか、そしてそれをどのように実行するか、なんとなくイメージできる方もいると思います。
もちろん、全くイメージが浮かばない方も多くいると思います。
実は
- 何をするのか
- どのようにするのか
という要素ももちろん重要なのですが、
- なぜするのか
つまり「行動する理由」が独学において、最も重要な要素だと断言できます。
それはなぜか。
人間というのは「行動する理由」が明確になっていないと、目的意識が生まれなため、なかなか行動に移れないのです。
あるいは行動できたとしても、続けることは難しいでしょう。
独学では継続性のない行動ばかりしていると、やることなすこと中途半端になり、必ず失敗します。
あなたの周りの友人や会社の同僚で上手くいっている人をよく観察してみてください。または、その人のとった行動に対して、理由を尋ねてみるのも良いかもしれません。
私の経験上、そういった人たちは理由をすらすら話すことができます。
では本題に入っていきましょう。
独学のコツは大きく【マインドセット】と【技術】に分けられます。
マインドセット編はこちらです。
マインドセット編では、独学におけるマインドセットを建物の基礎みたいのものとお伝えしました。
その上で独学の技術については、建築手法と言い換えることができます。
せっかく頑丈な基礎を構築しても、建設に最適な手法が分かっていないと歪な構造になったり、やり直しが発生してしまい非効率になってしまいます。
独学も全く同じで、建物の基礎にあたるマインドセットをきちんと認識した上で、建築手法にあたる技術を学び、実際に利用できるようになる必要があります。
そしてきちんと継続性を持って続けること。
今回お伝えする独学の技術は4つです。これだけ抑えればOKという内容になっています。
この記事を読めば、独学の技術が理解できるだけでなく、継続性のある勉強により資格の合格に近づくことができるようになります。
以下、目次です。
順を追って解説していきます。
資格を分析する
まずは資格を分析しましょう。
と言ってもどのように分析したら良いのか分からないと思います。
受験者数、合格者数、合格基準は当たり前ですが、それに加えて資格試験の「特徴」を見つけましょう。
この特徴を攻略することが合格のキーとなります。
ではどこで特徴を見つけるのか。
答えはネットです。ネットで合格体験記など試験を実際に経験した人の発信情報を元に、出題パターン、論点毎の難易度、配点を把握します。
もちろん参考書などで確認するのも良いですが、参考書や問題集はどちらかと言うと全体的にしっかり勉強しましょうというのが基本スタンスなので、資格の基本情報を把握するのには役立ちますが、特徴を見つけるにはちょっと微妙です。平均的なことが書いてあるからです。
例えば、日商簿記2級の特徴であれば
- 工業簿記は出題パターンが少ない、商業簿記は出題パターンが多い
- 工業簿記は出題パターンが少ない割に配点が高い
基本情報技術者の特徴であれば
- 午後試験は基礎知識の応用であり、午前試験の知識の範囲からのみ出題される
- 午後試験は1つ1つの問題の難易度は高くないが、全体的に読解量が多いため、スピードが要求される
などが挙げられます。
このように資格試験の特徴を見つけることで、対策が打てるようになります。
日商簿記2級であれば、工業簿記の勉強に時間をかけて確実に点数を取れるようにする。
基本情報技術者であれば、基礎学習に時間をかけて、午後は文章量の少ない科目を選択する。
このように資格の特徴を導き出し、対策を打ち出し、それを確実に実施することで合格することができました。
資格の分析により特徴を見つけることが、独学合格のための第一歩となります。
論点に優先度をつけて勉強する
資格の試験勉強では、論点に優先度を必ずつけて勉強するようにしましょう。
優先度の高い論点を重点的に勉強することで、効率的に点数を稼ぎ、結果として合格率を上げることができます。
試験範囲の全ての論点に同じ労力をかけることは非効率でおすすめできません。
出題される全ての論点が同じ配点となっていることは、ほぼないからです。
例えば、論点A~DがあるとしたらAが40点、Bが30点、Cが15点、Dが15点というように配点が異なることがほとんどです。
その上で合格基準が60点以上の場合、論点AとBさえ重点的に勉強して点数を取ることができれば合格できます。
さらに論点の出題パターン(勉強範囲の広さ)まで把握することで他の受験者よりも効率的に合格できちゃいます。
配点割合が高い且つ出題パターンの少ない論点を優先度高としてください。
これだけです。
上記の例でいくと論点Aの出題パターンは普通、Bは多い、CとDは少ないのであれば、優先度の高い論点はC > D > A > Bとなります。
論点C・D・Aさえ徹底的に勉強すれば合格できます。
もちろん、すべての論点で〇〇点以上とることが要求される資格であれば、優先度の低い論点の勉強もするべきですが勉強時間の配分に関する優先度の考え方に違いはありません。
以上のように
- 合格基準を把握する
- 論点の配点と出題パターンを洗い出す
- 配点割合が高い且つ出題パターンの少ない論点を優先度高とする
こういった手順で論点に優先度をつけて勉強することで、効率的に資格に合格することが可能となります。
先に勉強スケジュールを決める
勉強スケジュールは先に決めてしまいましょう。
なぜなら、「いつ何をどれくらいやるか」を明確にすることで行動に移りやすくなるからです。
勉強を継続できないのは、スケジュールを先に確定していないことが最大の原因です。
これは私の実体験からもそう言い切ることができます。
基本的に人間は惰性のある生き物なので、先が不明確で曖昧だと行動に移れず、行動に移れない結果として中途半端に終わります。
スケジュールの決め方も超簡単で、下記の手順でスケジュール表に落とし込んでいくだけです。
- 標準勉強時間の半分を目標勉強時間として設定する
- 基礎学習、演習、仕上げの3段階のフェーズに分ける
- 各フェーズ毎に「いつ何をどれくらいやるか」を決める
- スケジュール表に全日程を記入していく
標準勉強時間というのは、資格の合格に必要な一般的な勉強時間のことです。
日商簿記2級であれば、200時間から250時間ほどです。これはネットで検索すればでてきます。あまり厳密にならず、ざっくり半分をあなたの目標勉強時間としてください。
この時点であたなは、50%の時短で計画することになります。
実現できれば効率的だと思いませんか?
例えば、資格Aの標準勉強時間が200時間だとして、その半分なので目標勉強時間は100時間になります。
次に必要なのは勉強プロセスを基礎学習、演習、仕上げフェーズに分解することです。
理想のインプットとアウトプットの割合は、4:6か3:7です。
基礎学習がインプット、演習と仕上げがアウトプットです。
少なくとも2ポイント以上多くアウトプットに時間を割り当てるのが良いと思います。
4:6の割合と仮定すると、基礎学習が40時間、演習と仕上げに60時間を割り当てます。
そして、各フェーズで「いつ何をどれくらいするのか」を決めていきます。
「〇〇日は、この章とこの章を2時間読んで理解する」など、できるだけ細かく考えることが理想です。
そして最後いスケジュール表に全て書き込んでください。
この手順でスケジュールを確定してください。
これで行動しやすくなります。
計画と実績のGAPを埋める
前述で勉強スケジュールを先に決めることが重要であるとお伝えしました。
最後にマネジメントについて解説します。
「計画と実績の差を埋めること」これがマネジメントの全てです。
めちゃめちゃシンプルです。
スケジュール通りに進まないのは当たり前です。
落ち込む必要は毛頭ありません、回収できれば良いからです。
この回収はストイックにやりましょう。
急遽会食が入った、夜に会議が入った、など社会人であれば必ずありますよね。行かないことが望ましいですが・・・
計画通りにできなかった勉強時間は、次の週で必ず回収しましょう。
朝5時に起きて勉強するなど、必ず回収してください。
また、上記以外の理由でGAPが発生する場合は、必ず原因があるので、1週間毎に振り返りましょう。
原因に対して対策を打ち、次の週には必ずGAPを回収する習慣をつけることで、確実にレベルアップしていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は資格を独学で勉強する上で必要な技術(テクニック)について解説しました。
必要な技術は下記4つでしたね。
- 資格を分析する
- 論点に優先度をつけて勉強する
- 先に勉強スケジュールを決める
- 計画と実績のGAPを埋める
これらは全て私が日商簿記2級、基本情報技術者、CISA(公認情報システム監査人)を独学で勉強する中で、必要だと感じ実践してきた内容です。
この4つを利用して独学をするのか、しないのか、あなたの行動次第で合否は決まります。
私は続けていきます。
あなたはどうしますか?
ではまた。