こんにちは。
デカチワです。
今回は基本情報技術者試験に合格するために、どの参考書と問題集を選べば良いかだけでなく、なぜ選んだのかを特徴と活用方法を含めてお伝えしていきます。
みなさんは独学で資格を取得したいという時に、どうやって参考書や問題集を選択していますか?
たいていの方は、ネットで口コミを調べたり、書店で比較しながら選んでいきますよね。
よくあるのは、ネットで調べすぎて色んな参考書、問題集に手を出してした挙句、全て中途半端に終わり、結果として不合格。
参考書・問題集代が増え、そして再受験のため受験料が増え、そしてまた落ちて、雪だるまのように費用が積みあがっていく、なんてことも。
そもそも人間というのは、情報量が増えれば増えるほど、選択に迷う生き物です。
訓練することで多くの情報量を扱えるようになりますが、難易度高です。
独学のメリットはなんといってもコスパ。
専門学校へ払う高いお金を、独学によって、自分に投資が可能になります。
独学で浮いたお金を、旅行に使うも良し、恋人へのプレゼントに使うも良し。
社会人であれば少し良いスーツに使うも良し。
そのためには、参考書・問題集選びが重要となります。
質の良い尚且つ実行可能なものを探し出す必要があります。
私は基本情報技術者試験を独学で勉強しました。
独学で勉強した結果、約100時間、期間にすると1か月半の勉強で合格することができました。
私の実体験を元に実際に使った参考書・問題集を、なぜそれを選んだのか、その特徴と活用方法を踏まえてご紹介します。
ご紹介する4冊できちんと学習すれば、基本情報技術者試験の合格に近づくことができます。
Amazonのリンクは全て最新版に更新しています。なので最新版かどうかは気にせず、購入できます。
以下、目次です。
順を追って紹介していきます。
目次
【参考書】キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
基本情報技術者試験の参考書選びの最も重要なポイントは、基礎をきちんと理解できる構成となっていることです。
なぜなら、午後試験は午前試験の知識(つまり基礎)を応用したものであるからです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
そのため午前試験の知識、つまり基礎をきちんと理解する必要があります。
例えば、午前試験は過去問から多く出題されるという傾向があるため、多くの人は午前試験対策として午前試験の過去問ばかり解いてしまいます。
その結果、基礎をきちんと身に付けることができないので、基礎を応用した午後試験で苦戦します。
「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」は、基礎固めにぴったりです。
この基礎固めが、午後試験の難易度を下げます。
【選んだ理由と特徴】
この参考書は、IT初心者にも頭に入りやすいように各論点の概念や仕組みをイラストで図式化してあります。
また単なる図式化ではなく、比喩を用いたコマ漫画形式です。
比喩とコマ漫画(ストーリー)という構成は、認知心理学的に人間にとって効率よく記憶するための手段として有効です。
人間の記憶に残りやすい構成になっているので、他の参考書で学習している人と差をつけることが可能です。
基礎固めを徹底することで、午後試験の負荷を減らしましょう。
【活用方法】
学習方法としては、1周目は目次で何を勉強するのかの大枠を確認して、コマ漫画のみ読み進めましょう。
それにより、ITは複雑だという印象を随分和らげることができます。
実際、ITというのは意外とシンプルなのです。シンプルな技術が複数組み合わされることで、複雑に見えています。
まずは構成要素の細部の概念や仕組みを、比喩やコマ漫画形式である程度イメージすることで、苦手意識はすうっとあなたの頭の中から消えていきます。
これで初めて下準備ができます。
2周目は、具体的な文章もきちんと読み込みましょう。分からないことがあれば、それを記録します。
2周目で分からない箇所は、ネットでも調べて、3周目に臨みます。
3周目では読んでいて分からない箇所が随分と減ります。
参考書はこの何度読んでも分からない箇所を絞っていくためにあるようなものです。
最低限3周、可能であれば4周し、それから午前試験の過去問へと臨むべきです。
kindle版は下記のリンクから。
単行本は下記のリンクから。
【参考書】基本情報技術者 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法 ~流れ図と擬似言語~
【選んだ理由と特徴】
本書で学習すると基本情報技術者試験の午後試験に出題されるアルゴリズム問題を苦手意識を持つことなく解けるようになります。
なぜかと言うと、この参考書は専門学校で情報処理試験の資格対策講座を担当している著者が、基本情報技術者試験のレベルと傾向に合わせて解説しているだけでなく、ちょうど良い文量(=情報量)で構成されており、且つ分かりやすく作られているからです。
アルゴリズムの学習で、よくある失敗例としては
- 基本情報技術者試験のアルゴリズム問題に特化していない参考書を学習しただけで
- いきなり本番の過去問を解いてしまうことで
- アルゴリズム問題に苦手意識を抱いてしまい
- アルゴリズム問題の対策から距離を置くことで、点数が取れず不合格となる
こういった状況に陥ることが挙げられます。
重要なので繰り返しますが、基本情報技術者試験の午後試験は午前試験の知識の応用なので、基礎固めがめちゃくちゃ重要になります。
この参考書で学習することで、アルゴリズム問題の基礎をきちんと理解し、苦手意識を取り除いた状態で解くことができるようになります。
【活用方法】
この参考書は、基本情報技術者試験用に作られたアルゴリズム問題の対策本です。
アルゴリズム問題は言い換えると、擬似言語問題です。
擬似言語というのは、プログラムの処理を明確かつ汎用的に表現するための記述形式のことです。
この参考書では、擬似言語の記述形式から丁寧に解説されています。
また、第一部ではフローチャート、第二部から擬似言語という構成になっています。
普通は参考書の順番通りに進めていく方が多いと思いますが、私の実体験から第二部の擬似言語のみ学習すれば良いです。
なぜなら前述の通り、アルゴリズム問題は擬似言語問題そのものだからです。
フローチャートもSEやプログラマーとして働く上では必要ですが、基本情報技術者試験に受かるという目的において重要ではないので、無視してOKです。
よって第二部の学習は「擬似言語とは」→「擬似言語パターン演習」→「基本例題」→「実践問題」という順番で進めていければ問題ありません。
特に基本例題はきちんと理解できるようになりましょう。
基本情報技術者試験に特化した擬似言語の基礎から実践問題を解いて学習することで、なんとなくアルゴリズム問題の対策を行なっている人と差がつきます。
kindle版は下記のリンクから。
単行本は下記のリンクから。
【参考書】基礎からのJava 改訂版
【選んだ理由と特徴】
私は基本情報技術者試験のプログラム問題は、Javaを選択することが無難であると思います。
もしあなたがSEやプログラマーとして仕事をするのであれば、仕事でも役立つからです。
COBOLもありますが、現在は選択プログラムから廃止されましたし、代わりに追加されたPythonも仕事では役に立ちますが、機能数が多いだけでなく、追加されたばかりなので傾向がつかみにくいです。
また、表計算も取り組みやすいですが正直仕事には役立ちません。であればJavaがおすすめです。
一石二鳥を目指しましょう。
本書の特徴は「まじめな入門書」、「やさしい入門書」、「仕事で役立つ入門書」であることの3点です。
基本情報技術者試験の試験勉強をする上で、基本情報技術者試験のプログラミング問題に特化した参考書とも比較しましたが、プログラムの挙動が分かりにくいという難点がありました。
そして他に良いものが無いか探している内に本書に辿り着いたわけです。
基本情報技術者試験は基礎が最も重要です。
本書は、トリッキーな記述がありません。あくまでJavaを深く学びたい人向けに基礎を解説されています。しかもゲームプログラミングなどで利用されている機能は一切省き、仕事でよく使う機能だけ構成されています。
従って、どの機能を覚えれば良いかの選別や判断が不要です。
目次通りに学習することで、基本情報技術者試験のJava問題に必要な知識がつきます。
その上でJavaのインストールから開発環境の準備の手順も記載されているので、プログラムの挙動を確認しながら学習を進めることができます。
基本情報技術者試験のJava対策は、これ一冊で十分です。
【活用方法】
活用方法はシンプルです。
参考書に書いてある通りにJavaをPCへインストールして、目次に沿って概念、文法、機能を学び挙動を確認しながら学習を進めてください。
途中でオブジェクト指向という概念に混乱するかと思いますが、その時は
- データと処理の一体化
これがオブジェクト指向だと思い出してください。
データと処理をひとまとまりにしたものをクラスと呼び、そのデータと処理はコピーし、引き継ぐことができるので、オブジェクト指向は再利用性が高いと言われています。
この概念さえ理解できればJavaの理解はより深まります。
また文章量が多くないので、だいたい毎日2時間を1週間学習すれば基礎はOKの状態になっています。
単行本は下記のリンクから。
【問題集】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
【選んだ理由と特徴】
本書を選んだ理由は、基本情報技術試験の問題集の定番だからです。
というより、むしろ直近回の問題を盛り込んだ基本情報技術者試験の問題集が少ないのでほぼ選択肢がありません。
基本情報技術者試験は過去問の類似パターンが良く出題されます。
ですから過去問で傾向を捉えることが重要なのですが、本書は直近の過去問を掲載しているだけでなく、なぜその解答が導きだせるのか、つまりWhyがきちんと理解できるように解説がなされている点が特徴です。
だから定番になっているのでしょう。
本書は基本情報技術者試験の定番中の定番です。
ほとんどの人に選ばれる問題集なので、受かる人と落ちる人との差は活用方法にあります。
活用方法は後ほど解説します。
本書をきちんと活用し、学習することで基本情報技術者試験の合格に近づくことができます。
【活用方法】
本書は、直近4回分(2年間分)が紙面で用意され、問題集の後ろのページにPDF配布サービスのURL、アクセスIDとパスワードが記載されています。
URLへアクセスし、ダウンロードしたPDFには14回分の過去問が掲載されており、計18回分の試験問題(午前と午後試験)を解くことができます。
ですが、18回分も解く必要はありません。
落ちる人は全部やろうとします。
時間は限られているので、解けない問題に関して
- なぜその解答が導きだせるのか
- なぜ正解の解答を導きだせなかったのか
を疎かにしてしまいます。
簡単に言い換えると復習が足りないのです。
問題を解いたら必ず上記2点を考えながら復習することが最も重要で、最も時短で合格に近づくことができます。
きちんと復習するためには時間を確保する必要があるので、直近4回分の紙面の問題だけ解けば良いです。
他の人が回数を重ねる分だけ、復習に費やしてください。
そして解けなかった問題は、最低3回は解くようにして、なぜその解答を導きだせるのかを人に説明できるようなりましょう。
これが本書の活用方法です。
効率的に合格に近づきましょう。
単行本は下記のリンクから。
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