DecachiwaのWebログ

【たったこれだけで不合格→合格】基本情報技術者試験の午後試験に受からないあなたへ【時間が足りない理由と対策を公開】

こんにちは。

デカチワです。

この記事は

基本情報技術者試験の午後試験で

  • あともう一歩なのに、時間が足りない
  • 一度、あるいは複数回落ちていて、正直つらい・・・

こういった悩みに答えていきます。

以下、目次です。

順を追って説明していきます。

この記事を読めば、基本情報技術者試験の午後試験で時間が足りない理由が理解でき、対策を実行するだけで合格に近づくことができます。

基本情報技術者試験の午後問題は2020年4月から変わる。その変更点とは。

まずはじめに、基本情報技術者試験の午後問題に関する大きな変更点に触れていきます。

IPAが公開した「試験要領Ver4.4」によると、2020年4月の試験から、下記の図のように、午後問題の出題内容、解答数、配点に変更があるようです。

2020年3月までの午後試験
2020年4月からの午後試験

「2020年3月までの午後試験」と「2020年4月からの午後試験」を比較すると、分野からの出題数、解答数、そして配点と構成が大きく変わっていることが分かると思います。

また、プログラミング言語の問題(ソフトウェア開発)にも変更があるようで、COBOLが廃止され、Pythonが追加されました。

よって、選択するプログラミング言語は以下のようになりました。

  • C
  • Java
  • COBOL廃止 → Python 追加
  • アセンブラ
  • 表計算

また、最も重要な変化は、選択問題と必須問題の配点の変更だと思います。

必須問題の配点が52点から70点と18点増加しており、選択問題の配点が48点から30点と必須問題の配点が増加した分、減少しています。

変更点をまとめると、

  • 必須問題の配点が増加し、選択問題の配点が減少した
  • ビジネス系分野の出題数が減った
  • 選択問題の解答数が下がった4→2
  • COBOLが廃止され、Pythonが追加された

こんな感じです。

この変更から言えるとことは、

  • ITに関する総合的な試験から技術的な分野にフォーカスされる試験へ変貌する
  • 情報セキュリティがより重要視される
  • ホストからオープン系への転換の意思表示がなされた

ではないでしょうか。

選択問題を見てみると、技術系分野(ソフトウェア・ハードウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計)から、3問出題されます。一方のビジネス系分野(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略・企業と法務)の出題数は1問です。で、その中から、2問解答するという構成となります。

こう見ると、ビジネス系分野の出題数と解答数にはだいぶ偏りができました。技術系に特化されるようです。

また、必須問題である情報セキュリティの配点に関しては、12点から20点の8点増加となり、単体で見ると配点が最も上昇しました。

これもサイバーリスクの増加等の世の中の情勢に合わせて、変更を加えたと言えます。

プログラミング言語(ソフトウェア開発)は、COBOLからPythonに変更となりました。

おそらく、みなさんも「なぜ表計算と交換ではないの?」と疑問を持ったと思います。

これは昨今議論となっている「2025年の崖問題」が関係していると考えられます。

「2025年の崖問題」とは、簡単に言うと、レガシーシステム(ホストコンピュータ等)をこのまま稼働し運用していると、保守性、コストの観点から、世界と比較し、大きな損失を被っていくという推定です。

したがって、国はホストからオープン系へのIT基盤の移行を推奨しています。(多くのCOBOLプログラムはホストで稼働しています。)

その一環として、表計算ではなくCOBOLがPythonとの変更対象として選ばれたのだと思います。

今回の変更により、試験要領が大きく変わりました。

ただし、出題分野は減少したものの、合格基準(相対評価で60%以上)に変更がないので、解くべき問題数のボリュームは変わりません。

そのため、これまでと同じように、基本情報技術者試験の午後試験に合格するためには、読解スピードが求められます。

基本情報技術者試験の午後試験で時間が足りない理由とは?

基本情報技術者試験の午後試験で時間が足りないと理由として下記が挙げられます。

  • 解答に悩み時間が過ぎてしまう

    → 分からない問題が多いため、解答に悩んでしまう

  • 読解スピードが遅いため、解答が間に合わない

    → 読んで理解することに多くの時間を費やしてしまう

また、上記の理由(=原因)をさらに深堀すると下記の根本原因があることが分かります。

  • アウトプットの量と質が適切ではない
  • 読解スピードが遅いのに、文章量の多い問題を解いている

また、この根本原因から起因して、見直しの時間が確保できなくなり、ケアレスミスが発生します。それにより、不合格の確率が上がってしまいます。

この章では、上記二つの根本原因を解決するための対策を解説していきます。

アウトプットの量と質が適切ではない

解答に悩む時間が多い人は、裏を返せば分からない問題が多い言えます。

基本情報技術者試験の午後試験は、午前試験の内容を応用した問題です。

したがって、午後試験で分からない問題が多いということは、応用問題(=午後試験の過去問等の演習問題)を解く量が足りない、あるいは分からない問題をそのまま放置してしまっている可能性が濃厚です。

つまり、アウトプットの質と量のどちらか、あるいはその両方が足りていないと言うことができます。

それぞれ解説していきます。

アウトプットの質

資格試験の場合、アウトプットの質は、「分からない問題を識別し、分かるまで学習すること」で向上します。

そのための学習方法が確立されているかどうか重要なポイントとなります。

下記に挙げた作業を上から順に実施することで、確実に分からない問題が減少し、おのずと解答に悩む時間が減少します。

  • ①参考書を読む
  • ②問題(過去問、練習問題等)を解く
  • ③分からない問題と論点を識別し、記録する
  • ④参考書に戻り③で記録した論点を理解する
  • ⑤再度、③で記録した問題を解く ← 解けなければ④に戻る

アウトプットの量

適切なアウトプットの量を測るには、インプットの量と比較する必要があります。

一般的に、適切なインプットとアウトプットの量は「3:7」あるいは「2:8」と言われています。

インプット量を30時間と仮定すると、必要なアウトプット量は下記のようになります。

  • 「3:7」→ アウトプット量  70時間
  • 「2:8」→ アウトプット量 120時間

自身の状況に合わせて、選んでみてください。

ちなみに私は、「3:7」の比率(合計100時間ほど)で学習をおこない、基本情報技術者試験に合格しました。

読んで理解することに多くの時間をかけてしまう

基本情報技術者試験の午後試験に出題される問題は、ボリュームがとても大きいです。

なので、「問題文を読んでいたら時間が過ぎてしまっていた・・・汗」こういった状況は、誰もが一度は経験があるのではないかと想像します。(実際に私も経験があります。)

その原因は下記の2つです。

  • 読解スピードが遅いのに文章量の多い問題を解いてしまう
  • 時間配分を決めていない。守っていない。

上記2つを解説していきます。

読解スピードが遅いのに文章量の多い問題を解いてしまう

ここが一番見落としやすい観点なのかなと思います。

読解スピードには個人差があり、優劣があるわけではないですが、問題ボリュームの大きい試験においては、早い方が有利と言えます。

以下のように、選択問題を安易に選らんでしまってはないでしょうか。

  • 文系だから技術系ではなくビジネス系分野を選択する
  • なんとなく、知識問題じゃなさそうなビジネス系分野を選択する

上記に当てはまり、且つ午後試験で時間が足りていない人は、技術系分野を選択問題として考えるのが得策です。

文章量自体は、ビジネス系分野よりも技術系分野の方が少ないことが多いためです。

言い換えると、読解スピードが遅いならば、そもそもスピードのいらない問題を解けば良いという逆転的な発想です。

これは私も実際にやっておりまして、私も読解スピードに自信はなく、基本情報技術者試験の午後試験の過去問を解いていて、時間が足りないなぁと感じていました。

そこで、上記の発想から、試しに技術系分野を勉強してリハーサルとして問題を解いてみると、時間が余るようになりました。本試験でも同様の戦略で臨み、無事に合格することができました。

時間配分を決めていない。守っていない。

午後試験において、「この問題は〇〇分で解こう!」というように、時間配分を決めている人は結構多いのではないでしょうか。。

ですが、決めた時間配分をきちんと守っている人は意外と少数だと思います。

もし、時間配分を守らない或いは守れない場合、それはすなわち「解きやすい問題に取り組めない=本来とれる点数を落としてしまう」可能性があります。

解けない問題に悩んで、点数を得られないより、解きやすい問題を確実に解いて、少しでも点数を稼ぐ方が良いですよね。

なので、時間配分はきちんと守り、決めた時間を経過したら、迷わず次の問題に移るべきなのです。

ちなみに、私が実践した午後試験の時間配分は、下記です。※午後試験は150分です。

  • 情報セキュリティ:10分
  • プログラム言語:25分
  • アルゴリズム:30分
  • 選択問題:各18分 ※4問の場合
  • 見直し:13分

これで、計150分です。文章量の少ない技術系分野を選択するという戦略の効果もあり、見直しに18分ほど費やすことができました。

午後試験で見直しの時間を確保していない

最後に午後試験での見直しについてです。

繰り返しになりますが午後試験において、見直し時間を確保することは必須です。

  • アウトプットの量と質が適切ではない
  • 読解スピードが遅いのに、文章量の多い問題を解いている

これら午後試験で時間が足りないと感じてしまう原因から起因して、見直しの時間が確保できなくなり、ケアレスミスが発生する可能性があります。

見直しのポイントは下記2つです。

  • 氏名/受験番号/選択問題にマークを確認する
  • 解答に迷った問題の問題文と選択しを再度確認する

これでミスを1問発見し、それを修正するだけで2点、問題によっては5点ほど点数を確保できます。

ただし、修正する場合は、明確な根拠を持って修正しましょう。

なんとなく修正をして、実は修正前の解答が合っていたとなると身も蓋もありませんので・・・

見直しの時間は、当記事で紹介した方法を実践することでおのずと確保できるようになります。

ぜひ、1つでも多くの問題に正解して、合格を勝ち取ってください。